InstagramやYoutubeによくある「睡眠用動画を作成すれば誰でも月30万円稼げます!」「ほったらかしで誰でも簡単に億稼げます!」という投稿をよく見かけますが、本当に稼ぐことは可能なのでしょうか?
この記事では私が実践してみてわかった事をご紹介します。
実は、仮に再生回数を稼げたとしても収益ができない可能性があったり、そもそも動画を作成するツールは商用利用ができないというリスクもあるんですね。
最後には「なぜこのような投稿が多く発生しているのか?」「音楽生成AIが事件になった事例」も解説します!
ぜひ最後まで読んでいってください!
AIで生成された動画は収益化がほぼ不可能に近い
そもそもAIで生成された動画は収益ができないということをご紹介します。
チャンネル登録者が増えにくい
「AIで作った音楽や動画で月に数百万円稼げる」と、数多くのチャンネルが紹介しています。
実際にそれを真似して始めた人たちは(私含め)多くいると思います。
ただ、今から始めても自分のチャンネルは埋もれてしまい発見されないのがオチです。
仮に頑張って動画数を増やしたとしても、視聴回数が伸びず、チャンネル登録者数が増えにくいという問題に直面するでしょう。
すでに作業用や睡眠用のチャンネルが多数あるので、似たり寄ったりな新規の動画を探す人はあまりいません。
作業用・睡眠用AI動画に参入することはオススメしません!
再利用されたコンテンツの問題
実はYouTubeの収益化は条件の(チャンネル登録者数500人、再生時間3000時間)をクリアしたとしても、申請が通るとは限らないんです。
皆さんは『Youtubeのチャンネル利用規約』を読んだことがありますか?
とまあ、色々書いてありますが、AIツールを使った動画は、YouTubeの「再利用されたコンテンツ」ポリシーに引っかかることが多く、収益化が拒否されるケースが非常に多いのです。
特にチャットGPTで生成した台本をそのまま動画にしたり、Canvaなどのテンプレートを使って量産する方法は、独自性が欠けているため、再利用コンテンツとみなされる可能性が高いです。
これは、既存コンテンツをほとんど加工せずに使用しているとみなされるためです。
多くの人が、こうしたルールを知らないままAIを利用して動画を作り始め、結果的に収益化できずに失敗してしまうケースが多発しているんですね。
睡眠用や聞き流し用の動画に広告は付きづらい
聞き流し用の動画では、視聴者が広告をクリックすることは少ないため、YouTube側も広告をつけることに抵抗があります。
昔に比べかなり広告効果が低くなっている今、YouTubeの収益化基準も厳しくなっているんです。
実は現在は広告が付いているからと言って、収益できているとも限りません。
なので、広告がついているからと言って「収益化できてるじゃん!」と思うのはやめましょう。
このことから、YouTube側も広告収益だけでなく、YouTube Premiumなどのサブスクリプションを始めたんですね!
本当は収益を上げていない可能性がある
実際に本当に収益が上がっているのか疑いがある事について説明します。
収益の推定値は当てにならない
作業用動画の作り方を紹介しているときに、「推定月収数千万!」というのを聞いたことがあると思います。
ですが、実際は収益推定は実際の収益とは大きく異なっています。
実際にYouTuberたちは、「自分の実際の収益と推定とでは大きく差がある」と報告されており、『収益化できていない』にも関わらず、『推定収益が数万円』と出る人もいます。
これらを鵜呑みにしてはいけないということです
クリエイターがAIを使用しているかわからない
特によく動画で紹介されている『Lofi girl』についてご紹介します。
このチャンネルは登録者数は1400万人、再生回数は億越えで、グッズ販売も行っております。
しかし、以下の不確定要素があります。
- 再生回数に応じた収益が本当に発生しているのか?
- AIではなく実際はプロの音楽家や動画クリエイターが作成しているのではないか?
確かに今のAI技術を使用すれば似たような動画を作ることは可能ですが、真似をしたからと言って収益化できる可能性は低いんですよね。
「似たものをAIで生成できるから稼げる!」と考えるのはやめましょう!
ソフトの商用利用とAIの音楽生成によって捕まった事例
AIによるコンテンツ作成はグレーなところなので触れないことが間違いないと思います。
使用されているソフトの商用利用が認められていない
生成AIは商用利用できるものが限られています。
よく紹介されている、音楽生成アプリも有料版は商用利用OKですが、無料版は商用利用不可のものが多いです。
それに、よく紹介されている動画編集ソフト『Cup Cut』も実は商用利用が不可です。
以下の記事でわかりやすく紹介されているので参考にしてみてください。
参考:【2024年最新版】CapCut商用利用の噂を徹底調査!
AIによる音楽生成で訴訟
2024年10月に以下の事件が起きました。
AI生成音楽を使ったストリーミング詐欺が、初めて刑事事件に発展。
— TABI LABO (@tabilabo_news) October 1, 2024
総額1000万ドル以上も荒稼ぎした男に下された判決は……。 https://t.co/62F1wGZ89i
内容はノースカロライナ州在住の男性が、AIで生成した音楽を「YouTube」や「Spotify」に配信し、自身が開発したボットアカウントで自動で継続的に再生させ、合計1000万ドル(約14億円)以上を稼いだという内容です。
要はbotをつかって自分のコンテンツを無限再生していたということですね。
この事件は結局罪には問われませんでしたが、今後はAIコンテンツの取り締まりはますます厳しくなっていくのは間違いないと思われます。
将来的にYoutubeで生成AIの動画が使用禁止になる日も来るかもしれませんね。
そもそもなぜこのような投稿があるのか?
そもそも何でこのような投稿があるのか気になりませんか?
「なぜわざわざ倍率を増やすような投稿をしているんだろう?」
「簡単に稼げるなら誰にも教えない方が良くない?」
って思うのが普通だと思います。
大体、このような投稿の最奥には、「個別相談や営業」が待っています。
簡単に作れる方法を知りたいなら「〇〇って送ってね!」と言われ、そのあと公式LINEを2つくらい登録させられて、「あれ?結局教えてくれないし、なんか個別相談の日程決めさせてくる」って経験ありませんか?
この投稿をしている人の目的は「公式LINEに登録させること」と「商材の営業」なんですね。
簡単に稼げる方法なんてないし、そもそもAIというのはコンテンツを作成するものというよりかは業務を効率化させるためのものです。
最後に
「AIの画像作成」「ロゴ制作」「作業用・睡眠用BGM」とAIで簡単に稼げると言われている方法を全てやってみたわけですが、共通して言えることは「楽して稼げることはない」です。
そんなわけないとわかっていても、「もしかしたら…」って思ってしまう時もありますよね。
私はさまざまな副業に挑戦してきましたが最終的にめっちゃ頑張って『Webライター』で0→1を達成することができました。
結局、何かで実績を出すには粘り強くやっていくしかないということに気付かされました。
何かが参考になれば嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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