お米の転売ヤーの末路とは?令和と平成の米騒動との違いも紹介!

日常生活

2024年9月に店頭からお米がなくなる事態が起き、これを機に転売ヤー達は動き出します。

しかし、この直後に転売ヤー達は痛い目に遭います。

この記事では令和の米不足と言われるこの事態はなぜ起きたのか?転売ヤー達が迎えた末路を詳しく紹介していきます。

平成の米騒動とも比較しているのでぜひ最後までお付き合いください!

令和の米騒動とは?

これから紹介する内容が『令和の米騒動』と言われるものです。

背景には一体何があったのかご説明します。

米転売の背景

今回の転売事件は以下の要因が重なり、店頭に並ぶお米が不足しました。

  • 外国人からの需要増加
  • 新米との切り替わる時期で在庫が少なかった
  • 地震の影響による備えとして大量に買う人が増えた

この状況を利用し、転売ヤーがメルカリで米を高額で転売しようとしました。

過去のマスクやトイレットペーパーの転売と同様に、生活必需品の転売で儲けようとした悪質な行為ですね!

転売ヤーの末路

転売ヤーは「米不足」を利用して買い占め、高値で売ろうとしましたが、9月からの新米が出始めスーパーの米在庫はすぐに回復し、米の流通も正常化しました。

その結果、米の需要が急激に減少し、メルカリでの転売がまったく売れなくなり、在庫を抱え込んだ転売ヤーは大きな損失を被ることになります。

そもそも8月は新米が出回る時期なので、在庫が一番少なくなる時期でもあります。

販売されているお米の品質は?

メルカリでのお米が販売していることに対し、買い手は鮮度を疑いました。

転売ヤーから購入した米がどのような保存状態にあるか分からないため、品質や安全性への懸念が広まります。

特に米は保存が悪いと虫がわいたり、品質が落ちたりする可能性があるため、転売品を避けるようになりました。

そもそも専門家はお米は保存が難しいので買いだめは良くないと発言しています!

Youtube:MBS NEWS

最終的な結果と今後の見通し

転売ヤーたちは、在庫を処分するために値下げをせざるを得なくなり、見込んでいた利益を大きく損ないました。

これを機に、転売ヤーが転売行為から撤退することを期待する声も多いですが、転売に対する取り締まりや法規制が十分に機能していないこともあり、根本的な解決には至っていません。

参考記事:弁護士ホットライン

マスクの転売の時は犯罪になりましたが、お米はまだ罪には問われていないんですね!

平成の米騒動とは?

ここからは1993年に起きた『平成の米騒動』と比較していきます。

ざっくりまとまると以下の通りです。

平成の米騒動まとめ
  • 平成の米騒動の原因は異常気象による不作
  • 米不足が原因で犯罪が多発した
  • 政府により海外の米を輸入したが日本人には合わなかった
  • 翌年は逆に供給過多となった

異常気象による凶作と米不足

平成5年(1993年)の夏、日本は異常気象に襲われました。

梅雨が例年より遅れて明けたものの、長雨が続き、日照時間が大幅に減少し、8月には台風が関東地方を直撃し、農作物が大きな被害を受けました。

多くの地域で稲が実らず、収穫できない場所もあり、米不足が深刻化しました。

100年に1度ともいわれるほどの大凶作と言われています!

米不足による影響

米の供給が不足したため、米の価格が急騰し、生活に大きな影響を与えました。

米泥棒と米価の急騰

米不足の深刻化に伴い、米を狙う米泥棒も多発し、農家は夜間に見回りを強化するなど対策を講じました。

闇米の発生

また、米が品薄となったため、米の買い占めや「闇米」の取引が全国で横行しました。

闇米とは?

農家は自分が食べる分以外は、すべて政府に売り渡さなければなりません。
米を隠していると、強制的に取り上げられるため、配給では足りない都会の人々は法を犯して、農村へ米を買いに行きます。 
この違法に取引される米を「闇米」と呼ばれていました。

参考:コトバンク

政府による緊急米輸入

米の深刻な不足に対応するため、平成5年9月30日に政府は米の緊急輸入を決定しました。

タイやアメリカなどから合計200万トンの米が輸入され、国内消費量の約20%をカバーする形となりました。

しかし、輸入米(特にタイ米)は日本の消費者に馴染みが薄く、食文化の違いから多くの消費者は外国産米を敬遠、結果として輸入米が売れ残る一方で、国産米への需要は高まり続けました。

翌年の平成6年は豊作となり米が余った

翌年の平成6年(1994年)は、前年と打って変わって好天に恵まれ、全国的に米が豊作となりました。

この豊作により、米が大量に市場に出回り、供給過多となりました。

米価は下落し、スーパーマーケットなどでは米の安売り合戦が繰り広げられ、前年の米不足とは対照的な状況になりました。

さらに、前年に暗躍していた闇米業者も、この豊作によって活動を停止しました。

米騒動の社会的影響

平成の米騒動は、単なる食料不足にとどまらず、社会全体に大きな影響を与えました。

  • 消費者の米に対する意識が変化し、米の大量の買いだめや、外国産米への拒否反応が起きた
  • 消費者の米離れを加速させ、米の消費量が減少する傾向に拍車をかけた
  • 農業政策や流通にも影響を及ぼし、米の需給バランスを見直す契機となった

この騒動は、単なる自然災害による不作だけでなく、政府の対応や市場の動き、消費者心理など、多くの要因が複雑に絡み合った現象でした。

日本人は外国のお米は受け付けなかったなんですね・・・

平成と令和の米騒動の違い

平成と令和の米騒動の違いをまとめてみました。

  • 品薄の原因
    →平成は天候による不作、令和は地震による備え+新米との切り替わるタイミング
  • トラブル
    →平成は米泥棒など大胆な犯行、令和は転売という犯罪ギリギリの行為

どっちにしろ米不足は災害から来るものなんですね。

最後に

お米は素人が簡単に保存できるものではありませんので、大量買いをして、備えたとしても無駄なんです。

うちの実家も米農家ですが、保存は室温を保つために米倉には空調を完備しています。

品薄にはなりますが、実際米不足になることはありませんので、慌てないように心がけるのが重要です!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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