今回は、三宅香帆さんの『「好き」を言語化する技術』をレビューします。
本書は、自分の言葉で気持ちを伝えたいと考えている方におすすめです。
特に、共感と驚きを軸に、言葉の選び方や文章構成について丁寧に解説されており、大変参考になりました。
自分が共感したところと印象的だったところを中心に紹介していきます。
この本を読んで学んだことは以下の3つです。
- 言語化とは細分化させること
- 自分の言葉で話すこと、意見は人それぞれ
- 面白いと思うのは共感と驚きがあるから
言語化とは細分化させること
まずは言語化に必要なのは『語彙力ではなく細分化させること』を紹介します。
細分化させれば無限に言葉は出てくる
本書で最初に学んだことは『細分化させれば無限に書くことは浮かぶ』ということです。
例を挙げてみます。
他にも疑問に思ったことや、不快だったこと、自分の感情を拾い上げればそれについて『なぜ?』を重ねることによっても文字数を稼ぐことができます。
次の見出しでも紹介しますが、感想は自分が思ったことを正直に書けるという自由さがあるので今なら「この本を選んだ理由は薄くて読みやすかったから」とも書けます。笑
このように、細分化することで、漠然とした感想を具体的な言葉に置き換え、より深く内容を理解することができます。
地獄の読書感想文
この本は『自分の推しの素晴らしさを語る技術』について書かれていますが、僕に推しはいません。笑
特に好きな芸能人もいないし、推しているアニメキャラもいません。
ただ、この本の序盤に『夏休みの読書感想文』について言及されており、ものすごく共感しました。
私は読書感想文が苦手で、本を読んでも「面白かった」くらいしか書けず、感想を考える時間が苦痛でしかありませんでした。
それを作文用紙4〜5枚書けとか不可能じゃないですか?
なので、僕が取った行動は『本の内容をそのまま写して最後に一言だけ感想を入れる』と言う方法です。だから毎年薄い本借りてました。笑
ただの写経(笑)
しかも、夏休みが明けて提出したとしても答え合わせがないし、採点もされないのでそりゃ伸びませんよね。個人的に無駄な宿題No. 1でした。
なのでこの本を読んだ今ならいくらでも書けそうな気がしています。(笑)
自分の言葉で話すこと
他人の言葉を借りずに、自分の言葉で話すことの重要性を解説します。
他人の意見を見てしまうと引っ張られてしまう
SNSやX、ブログや本なんでもそうですが、この投稿について感想を言いたい時に、「良い表現がないかな?」と考えますよね?
その時に他の投稿からヒントをもらいにいってしまっていませんか?
これはNGです。
他人の投稿を見てしまうと、その後自分の言葉で投稿しようとしても、どうしても参考にした投稿に引っ張られてしまうからです。
もしくは「この人の感想面白い!こんな文章ではダメだ」と自分が投稿をするのをやめてしまうケースもあります。
なので、まずは誰の意見も参考にせずに自分の言葉でまとめることが大事です。
この記事も何も見ずに勢いよく書いています!
意見は人それぞれなので気にしない
本書では感想とは自分の妄想で良いと書いてありました。
なので「〜だと思った」「〜かもしれない」というような表現は使う必要はありません。
他の人とは意見が違うという前提で書いてしまいましょう。
自分はこう感じたのだから全て言い切ってしまっていいんです。
ですが、当然人を傷つけてはいけませんし、作品にダメ出しもNGです。
誹謗中傷はダメ!!
自分に正直に自由に書いていいとわかると、思いっきり書けると感じますよね。
面白いと思うのは共感と驚きがあるから
なぜ、自分はこの投稿を面白いと思ったのだろう?と考えたことがありますか?
共感と驚きがあると人は面白いと感じる
本書では人が面白いと感じる本質について述べています。
人は『共感と驚き』があると面白いと感じるそうです。
確かに、この本を買ったきっかけとなった動画も、サムネを見て「あ!自分のことだ!」って思ったからです。
なので自分で記事を書く上で大事なのは、いかに共感を得られるかが重要だと認識しました。
なぜフット後藤のツッコミは面白いのか?
いきなり本の内容とは関係なくなりますが、この章を読んでいるときに、頭の中に浮かんだのは『フットボールアワーの後藤さんのツッコミ』です。
私は『フットボールアワー後藤さん』の例えツッコミが大好きです。
なぜあんなに後藤さんのツッコミが笑えるのか考えたことがありますか?
私が思うにまさに『意外性(驚き)と共感』からきているのではないかと思いました。
意外性というのは、言い換えるとギャップです。
例えば…
これらは『全く違う別のものに例えられた意外性』と『「確かにそうだ!」と思わせる共感力』が発動しているんです。
これらが例えツッコミの面白さです。
つまり、面白いと感じられるためには、単に共感するだけでなく、予想外の視点や表現を取り入れることが重要なのです。
最後に
この本の本領は『推しの素晴らしさを伝える技術』です。
その点、私は一部しかこの本の情報を使いこなせていないのかもしれません。
しかし、レビューは本当に苦手で一生書くこともないだろうなと思っていましたが、自由に書けるというのがこんなに楽しいことだと気づき買ってよかったです。何事もやらなければ上達しませんし。
書くことの楽しさを知った私はあとは技術が磨かれていくと期待しています。笑
明日の『X』の投稿や『ブログ』の記事、書くことの楽しさを実感させてくれる本でした。
ライター初級〜中級くらいの人にオススメの本です!
読んだら別の友達に紹介してみましょう!
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